「眼内レンズ」と聞いて、初めて耳にする方も多いと思います。
白内障手術の際に、眼内に挿入するレンズのことです。
眼内レンズ(丸い部分の直径は6mm)
眼内レンズが誕生する前の白内障手術は、濁った水晶体を摘出するのみで、
術後に分厚い眼鏡をかけて物を見る必要がありました。
眼内レンズが誕生してからは、その必要がなくなり随分手術後の生活の質が上がったと思います。
眼内レンズはどんどん進化し、素材の進歩や切開創の極小化が進んでおります。
眼鏡のレンズと同じように、単焦点(ピントが1箇所)、
多焦点(ピントが2箇所以上)、乱視矯正用といろいろ種類もあります。
多焦点眼内レンズは単焦点眼内レンズに比べて近くも遠くも見えるという
メリットはありますが、色の濃淡を見分けにくかったり、夜間光がまぶしく感じたりと
デメリットも多かったのですが、最近そのデメリットを改善した多焦点眼内レンズも発売されてます。
多焦点眼内レンズは現在のところ自由診療(保険適応外)ですが、手術が必要になった際に、
眼内レンズを選ぶ選択肢が増えたことは、手術を受ける患者さんにとっては大きなメリットだと考えます。
担当:院長