『ビオトープ』 普段聞き慣れない言葉だと思います。
語源はギリシャ語からの造語で、bio(命) + topos(場所)であり、
生物が住みやすいように環境を整えてあげる意味も持つようです。
日本語に訳す場合は『生物生息空間』となります。
現在、私の自宅の玄関ホールには、水鉢があります。
水生植物を植え、水鉢の中にはメダカとエビが生息しています。
水鉢の奥の方には丈の高い水生植物と石を配置し、徐々に丈を低くしていき、
水面には水草などを浮かべています。
睡蓮の茎の間や、石の隙間、水草の下などをメダカが、
スイスイと、まさに水を得た魚のように泳ぎまわっています。
メダカのほかにエビもいます。エビは水底の汚れや
汚れの原因になるものを食べてくれる、いわゆる掃除屋さんです。
葉っぱの影や石の上がエビのお気に入りのようです。
このビオトープは、水、植物、生物がそれぞれお互いに良い影響を与え合い、
それぞれが恩恵を受け成り立っています。
環境を整えるという意味では、クリニックの環境整備にも似ていると思います。
患者さんや、私も含めスタッフ一同お互いに良い影響を与え合い、
日々『水を得た魚』のようにイキイキできたらなと思います。
担当:院長